「極めることが、人生の喜び」と話してくれた、職長の豊島君。
こんなことを言うなんて、正直以外でした。
もちろん、彼のことを軽く見ていた訳ではないですが、
普段は寡黙でクールなところがあるため、「こんなに熱い男だったのか!」と、
内心とてもうれしかったのです。
豊島君は仙台の出身で、幼少の頃に「両親が離婚」をするなど、つらく・悲しい経験をしています。(本人は「全然たいしたことないっすよー」といっていますが...)ただ、お母さんの話を聞かせてもらうと、「頑張り屋さん」で立派な人なので、豊島君の「人格形成」に多大な影響を与えていることには、間違いないと感じています。
お母さん譲りの「頑張り屋」の豊島君。
中学生になると、「自分のものは、自分のお金で買う!」と、新聞配達を始めたそうです。
母子家庭とはいっても、お母さんが事業をしていたため、「お金に困っていたわけではない」そうです。しかし、豊島君の考え方が「潔くて、えらいな~」と感心してしまいました。
そして、中学3年生になり、豊島君の人生を決定付けてしまうほどの
「衝撃的な物」と出会うことになるのです。
「何だと思います?」
それは親戚のうちにあった「エレキギター」です。
この「エレキギター」との出会いが、後に「極めることが、人生の喜び」という感覚を養うきっかけになったようです。
高校生になった頃には「バイト」と「バンド」と「オートバイ」に夢中で、
絵に描いたような青春を送っていたようです。
特に「ギター」に対する集中力は人並み外れていて「毎日10時間は弾いてましたよ」ですって...(それだけ好きになれるものがあるなんて、すばらしいな~)
そして、高校3年生の卒業間際に「プロになりたいというよりは、ギターがもっと上手くなりたい」という理由で、上京することを決意したそうです。(後に詳しく説明しますが、この言葉がとても深く、豊島君という人間性を物語っている言葉なのです)
晴れて社会人になり「風呂なしボロアパート」で東京生活が始まりました。
仕事の方は、いくつかのバイトを経て「ハウスクリーニング」や「ビルメンテナンス」といった
「お掃除のプロ」としてスキルアップをしていったそうです。
一方、本来の目的である「ギター」のほうも精力的に活動し、
「プロのユニット」や「プロデューサー」から、仕事の依頼がくるようになったそうです。
「すごいじゃん!」と、僕が言うと「でも僕は、プロにはなれなかったんです」と豊島君。
「えっ、どういうこと...?下手ってこと...?」僕は、意味が分かりませんでした。
「プロになるということは、売れることを最優先に考えなければいけないんです。商売ですから当たり前ですよね...。そうなると、テクニックというより「売れそうな弾き方」が重要になるんです。それが苦手だったんです。結局ギターを極めたいという気持ちのほうが強かったんです。純粋に好きでいたいと言うか...」
この話を聞いたときに「一途でひたむきな(ちょっと頑固 笑)」豊島君に、ものすごく共感してしまいました。「賛否両論」あるとは思いますが、本質が分かっているからこその決断だったと思います。そして、本質がわかる豊島君だからこそ、
「仕事に対する鋭い目」と「自分に対する厳しい目」を持ち合わせているのだと思います。
豊島君と一緒に仕事をするようになって、丸1年が経ちました。
豊島君の最初の頃の印象は「仕事のセンスがいいな」ということでした。
それは、観察力や分析力に優れ、飲み込みが早かったからです。
今ではそれらに加え、提案力や判断力も発揮するようになり、
どっちが上司か分からないような有様です。(がんばらなくては...)
こんな頼もしい部下と仕事ができることが、本当にうれしいですし、
豊島君のおかげで、僕自身も成長させてもらっています。
今後とも「お客さまに必要とされる会社」であり続けるために、
お互いに力を合わせて花まるリフォームを盛り上げて行きましょう!
親方 林 博之








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